金子みすゞさんの本日の詩は「小さい女の子と男の子」です。
本日のみすゞさんの詩は「小さい女の子と男の子」ですが、当時は女の子と男の子の遊びや考え方がはっきりと分かれていましたね。上空よりまかれた宣伝用のビラをそれぞれ異なった遊びに使っています。
小さなころから男と女の違いを社会通念として植え付けられていたわけです。
現代は、男も女も自分の思い通りに生きて行ける時代となりましたが、当時はそうは行かず、みすゞさんは辛い思いをしたみたいです。
しかし、みすゞさんの頭の中はそんなちっぽけなものではなかったように思います。
本当に大事なものは目に見えない、これがみすゞさんの一貫した信念でした。それは他の詩を一つひとつ読んで行けば分かってきます。
みすゞさんのことを薄倖な童謡詩人と決めつけたのは西條八十である、という人もいます。
そう、みすゞさんは決して薄倖などでは無かったのでは、と私も思いたいのです。
そして、私たちの心に深く生きていてくれているのです。(澪)